Kacce7月号(2020年7月1日発行)に掲載した「Message for you 〜いま伝えたいこと〜」では、ウィズコロナの時代を共に生きるためのメッセージを、広告主様や地域の方々からお寄せいただきました。 メッセージ全文をご紹介します。後半②です!
成増産院(院長:田村 彰浩)
地域の皆さま、コロナウイルスの影響により店舗や各家庭への打撃も大きく、また生活様式も代わり、大変な思いをされていると感じております。今後この世からコロナウイルスが消滅しない限り、私たちはインフルエンザと同様に共生していかなければなりません。ワクチンや治療薬が開発されれば、以前のような生活ができる形態が必ず戻ってくると思います。それまではソーシャル・ディスタンスを守りつつ、一緒にこの苦難を乗り越えていきましょう。 地域の皆様がいて成り立っている病院ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 ▶︎「成増産院」ホームページ
NPO法人 楽膳倶楽部(代表:清宮 百合子)
緊急事態が宣言されてほぼ全ての活動ができなくなり、「今まで自分がやってきたことは、何だったのだろう? それなりに人に喜んでもらい、役にも立っていると思っていたけれど何の必要性もなかったのか」と落ち込みました。そんな時、若いママさんたちから「ステイホームで3食作るのが大変。レシピを載せてくれると助かる」という声を聞き、フェイスブックにレシピを載せ始めました。 「誰かの役に立つ」…それが多分、人として生きていくモチベーションなんだと思いました。 音楽、演劇、緊急事態の時にはいろんな文化活動ができないけれど、みんなそれぞれの場所で、人とコミュニケーションを取る方法を模索しています。「ウイズコロナ」でなく「ウイズヒューマン」。守るべき注意をしながら、自分にいまできることを見つけ、前へ進みましょう! コロナが終息した時、この時期だからできたんだというものが1つでも残るといいですね。 ▶︎「NPO法人 楽膳倶楽部」ホームページ
石神井Int’lオーケストラ(音楽監督・指揮者:西谷 国登)
コロナウイルスの影響によリ、世界各地でほとんどの演奏会が中止になり、音楽界は史上最大の「ピンチ」を迎えています。しかし、オンラインを活用した練習や演奏手段により、幅を広げる「チャンス」も同時に訪れています。 今年6月、残念なことに石神井Int’lオーケストラ(石オケ)も、年1回の定期演奏会を中止にしました。練習を含め全ての活動を2月から自粛しています。しかし、ピンチはチャンスの時!! 石オケは「石神井から世界へ羽ばたくオーケストラ」を目指すだけではなく、講師によるオンラインレッスンやYouTubeを使った動画配信・練習をいち早く取り入れ「新しい活動」にもチャレンジしていきます! 現在、2021年6月6日の定期演奏会に向けて、第8シーズンの団員を募集しております!ぜひウェブサイトをご覧ください!皆さまのご連絡お待ち申し上げます! ▶︎「石神井Int’lオーケストラ」公式ホームページ
ステップアカデミー(塾統括長:木村 泰治)
コロナ禍、この先どうなるのか誰にもわからない混とんとした不安の渦に巻き込まれている状況が続いています。そうした中、私たちができることは、新しい生活様式を取り入れ、自分の与えられた環境下で最善を尽くし、新しい需要に応えていくことだと思っています。例えば、双方向のオンライン個別指導を、緊急事態宣言中の休校の対策として始めました。ただ、宣言後もオンラインでの受講のご希望は絶えることなく続いています。さらに、単に感染防止策だけでなく、悪天候の日の利用など幅も広がってきました。 100年に1度の大変な時期ともいわれていますが、ピンチをチャンスととらえ、新しい需要を掘り起こし、地域の皆様に貢献し続けていく存在でありたいと思っています。また、そうした姿を、次代を担う子供たちに見てもらい生きる力を学んでもらえるように頑張っていきたいと考えています。 ▶︎「ステップアカデミー」ホームページ
板橋区立成増ヶ丘小学校(校長:西谷 秀幸)
突然の休校要請から3か月。6月になってやっと学校が再開しました。最初の2週間は、学級の人数を半分に分けた分散登校だったため、教室内は20人以下。「密」を避けられると共に、学習面でも生活面でも1人ひとりをきめ細かく見られたことで、少人数指導の良さを改めて実感しました。 一方で、板橋区立小中学校は様々な規制等から休校中にオンライン授業ができず、もどかしさを感じる日々でもありました。教材や配布物などの紙を中心に、学校がいかにアナログかという点にも改めて気付かされました。GIGAスクール構想により、板橋区は令和3年度の後半には1人1台のタブレットPCが実現できそうですが、まだまだ先の話です。 まずは、Zoomで全校朝会を行ったり、欠席連絡をインターネット上のアンケートフォームを活用した方法に移行したりするなど、アナログ文化からデジタル化への移行をできるところから図っていきたいと考えています。 ▶︎「板橋区立成増ヶ丘小学校」ホームページ
東京のいちご畑 加藤農園(代表:加藤 博久)
地域の皆さんに今までと変わりなく野菜を提供できるように、新しい販売方法を検討しているところです。新型コロナウィルスの流行前は、マルシェや農業イベントを開催するにあたり「とにかくたくさんの集客をすること」が1番の目標でした。しかし、多くの人が密集、混雑するようなイベントの開催は、これからしばらく難しいと思います。地元の新鮮な野菜を求めている方々へ、もっと効率よく商品を提供できる販売方法はないだろうか。農家にも新しい試みが求められています。 まだ計画段階ですが、当農園ではウェブ上での通販や、野菜の取り置き予約などの取り組みを行えないかと考えています。今のこの状況をよい機会と考え、来シーズン以降、より便利な形でいちごをお届けできたらうれしいです。 ▶︎「加藤農園」ホームページ
和気医院(スタッフ一同)
緊急事態宣言が解除され、少しずつ普段の日常を取り戻す段階となってまいりましたが、ワクチンや治療法が確立していない現状では、第2波の発生も懸念されます。再び私たちの生活や社会が深刻なダメージを受けないためにも、手洗いの徹底、人との距離の確保、咳エチケットなど、「うつさない」「うつらない」行動に取り組んでいくことが必要です。 当院では、ご来院いただく皆様が安心して受診いただけるよう、コロナウイルス感染症の対策を行っています。体調の変化や不安なこと、気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。 ▶︎「和気医院」ホームページ
株式会社ジェイコム東京 東エリア局(局長 伊藤 裕一)
生活習慣、生活様式、日々の行動など、改めて見直す機会をいただきました。テレワークも想像以上に便利だと思う反面、新たに何かを作る際は、直接対面の重要性を感じました。また、人と会うことはお互いの信用・信頼の上に成り立っていることも再認識できました。 今思うことは、どうやって地域に皆さんと一緒にこの難局を乗り越えていくかということです。コロナ禍で地域の皆さまが困っていると聞いた時、何ができるかを皆で考えました。その1つが「J:COMチャンネル」「ど・ろーかる(地域情報アプリ)」で放送している、デリバリーやテイクアウト可能な飲食店応援番組「家ごはん」(デリバリー&テイクアウト情報)特集です。また、少しでも前向きな日々を過ごせるようにとの想いを込め、地域の皆さまから寄せられたビデオメッセージを集めて人と人をつなぐ投稿番組「Stay Home #東京つながるメッセージ」などで、今後も地域に根差した活動を続け、地域メディアとしての責務を全うして、より有益な情報発信に努めてまいります。 光が丘IMA、大泉学園駅周辺に、ジェイコムショップもございますので、ぜひお気軽にお訪ねください。 ▶︎「J:COM」ホームページ
ケアラーズカフェCoもれび(主宰:上野 美知子)
最初は戸惑いもあった自粛生活がいつしか日常になり、自分なりに判断して行動することを覚えました。介護職としての自分、地域の居場所の開催者としての自分、そして家庭人としての自分。様々な場面で悩み、諦め、新たな形を模索する日々だったように思います。そして、それはこれからも続いて行くと思います。個々の判断を批判するのではなく、気持ちだけは今まで以上に人に寄り添える地域づくりをしていきたいと思います。偏ることなくバランスを取りながら『いいかげんに』生活していくことを、みんなで考えていきましょう。
ケアラーズカフェCoもれび(栗和田 博之)
新型コロナ問題という未曾有の困難を経験して、多くの地域活動の中止や延期が生じ、これまでの地域活動のあり方、役割の変革が強く求められるものと思います。日常の生活様式の変化と共にZoomやオンラインを取り入れた新しい地域活動様式が生まれ、より幅広 い地域内外の活動連携、情報交換の輪が広がることは大変歓迎すべきことです。 一方、今後のウィズコロナ、ポストコロナの時代には、自然との共生、森やみどりの力の日常生活への活用、視覚、聴覚だけでなく、触覚、臭覚、味覚を含む五感すべてを使う活動、屋外での活動拡大などを地域活動のあらゆる分野で活かすこと、活動目的とすることが極めて大切と考えております。これらの活動について模索し、他地域での取り組み実例から広く学び、練馬の活動に活かしていきたいと思います。
心のあかりを灯す会(会長:鈴木 裕子)
ウイルスから全ての人の命を守るために長期間外出を控え、今までとは違う時間の使い方ができたことは大きな恵みでした。家族、友人のマスクを手作りしている時、地元の病院にマスクを寄付するので協力してくれる人を探していると知り、毎日マスクを作り続けました。とても喜んでいただいたと聞き、個人の力も結集すると大きな力になることを実感しました。 その頃ちょうど地域で開催していたこども食堂「みんなン家」は周知のためのパンフレットが出来上がり、「これから頑張るぞ!」と思っていた矢先でした。今までつながっていた地域の人々との交流が制限され、会えなくなりましたが、一人暮らしの方、障がいをお持ちの方、つながりたい方、手伝いたい方、みんなで助け合える地域にしたいと思いながら過ごしています。まずは笑顔で明るく挨拶から! また、災害のたびにローリングストック(常に一定量の備蓄品を準備しておくこと)のありがたさを感じます。自宅にあるものだけで生活できるので安心です。あなたも命を守るために想像力を膨らませ自分に合った備えを実践してみてください。 ▶︎「区民防災組織 心のあかりを灯す会」ホームページ
一般社団法人練馬放送(理事:宅美 健太郎)
新型コロナウイルス、今年の2月頃までは中国の武漢やクルーズ船など、どこか遠い世界での話かと思っていたのが、その後の1~2か月で一気に自分たちの身の回りにも迫ってきたのは、驚き以外の何物でもありませんでした。度重なる国や自治体などからの注意喚起発表、程なくして著名人の訃報やスポーツイベント・地域の催し物の相次ぐ中止や延期の知らせ。そして、区内の大きな病院でも多くの罹患者が発生した、などというニュースを耳にする度に、自分はもとより多くの方々も新型コロナウイルスが「自らの脅威」になっていったのではないでしょうか。まさに「世界が変わった」「常識が変わった」と言ってもいいのでしょう。 練馬放送ではラジオスタジオという「三密」のチャンピオンのような環境を抱えており、緊急事態宣言の発令前からどう対策を取るかを苦心しておりましたが、どうやっても急激な環境改善を短期間に行うのは難しく、結果的には活動自体を休止するという選択肢を取らざるを得ませんでした。本来であれば練馬区民の皆さんに音声で様々な情報を届けなければならないとは考えていますが、何せ今回は未知のウイルス、自分たちにも脅威となることもあり、開局前に無理だけは避けなければ今後がないという意識も働きました。 緊急事態宣言解除後は、体温計測や消毒、換気、アクリル板の設置、リモート収録などできうる限りの対策を講じ、スタジオをクラスターにしないようにしつつ、いかに新型コロナウイルス蔓延前の状況にしていくか、ということに腐心しています。また、練馬放送インターネットラジオでも感染症対策を啓発するCMの放送実施なども始めています。⇒ https://youtu.be/b7ow6CaSraM 感染症専門家の方もお話していましたが、ウイルスとの戦いは長期戦が予想されます。幸い、ラジオは遠く離れた方へも声と音で迅速にメッセージを伝えることができます。今回の新型コロナウイルス対策の経験を糧に、安定的かつ継続できる事業内容を模索しつつ、他方で区民の方々に求められるような情報源となれるように引き続き活動していき、早くFM放送によって皆さんに安心を届けられるように努力を続けます。 ▶︎「一般社団法人練馬放送」ホームページ
石神井太鼓保存会 せんば太鼓(会長代行:山本 勝一)
新型コロナウィルスの猛威が日本中を震撼させ、数か月が経ちました。各地域で予定していイベントや演奏会が中止となり、稽古も活動休止となりました。緊急事態宣言が明け、“新しい生活様式”へとシフトチェンジが進んでいます。 その中で、和太鼓グループをどのように維持・継続・活動してくかを模索しています。稽古などは密を避けるため、人数制限を設けマスク着用、アルコール消毒を行って対応しようと考えております。活動再開は喜ばしい反面、指導している子どもたちやグループの仲間達が戻ってきてくれるかが心配です。改めて平穏あっての演奏・エンターテインメントだと感じています。 私たちは演奏ができないと和太鼓を伝えるすべはありません。1人ひとりが高い意識を持ち、感染拡大防止に努めながら1日も早く演奏が自由にできる平穏な世の中に戻ればと心より願っております。 ▶︎「石神井太鼓保存会 せんば太鼓」ホームページ
板橋区立美術館(館長:池田 雄史)
板橋区立美術館も新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を受け、5月29日まで休館させていただきました。休館の際、皆様のご理解ご協力をいただきましたこと、この場を借りてお礼を申し上げさせていただきます。 今回の事態による社会情勢の変化により、普段の生活環境も大きく変化いたしました。当館でもこれらを受け、どなたでも安心安全にご観覧いただける美術館となれるよう、他館などを参考にさせていただきながら、入館規制を行うなどの様々な対応をさせていただいております。まだまだ来館者の皆様には、ご不便な思いをさせてしまっておりますが、通常運営に戻った際には更に地域の皆様に愛され必要とされる美術館を目指してまいりますので、変わらぬご理解ご協力をよろしくお願いいたします。 ▶︎「板橋区立美術館」ホームページ
板橋区立氷川図書館(スタッフ:片山 美和子)
氷川図書館は地域に開かれた図書館を目指しております。商店街や医療機関の方を講師にお招きした講演会、地元企業とのコラボイベント。昨年は大山ハッピーロードのまちゼミに参加し、商店街において読み聞かせやワークショップをさせていただきました。これらの活動も新型コロナ禍のもと休止しており、大変残念です。 そうした中でも続けさせていただいているのは3つのカフェに氷川図書館の本を置かせていただく「出張図書館」です。親子でもおひとりでも楽しめる小さな本棚が各所で好評をいただいています。今はまだ公共図書館も利用に時間制限などがかかり、通常のように本に接していただくことができません。このような時だからこそ、街の中にお届けしている図書館の本に接していただければと思います。そして1日も早く、地域の皆さんの交流の場としての図書館が戻ってくることを願っています。 ▶︎「板橋区立氷川図書館」ホームページ
ホテルカデンツァ光が丘(総支配人・株式会社J.CITY社長:塚原 和幸)
ホテルというところは不特定多数の方々が集まる傾向にあり、クラスターが発生しやすい環境にあるという危機感は当初から強く意識していました。「カデンツァの職員は感染しない、感染源にならない」をホテルの合言葉に行動を引き締め、感染予防対策を進めてきました。相手は未知のウイルスなので、何が正解かわからず試行錯誤を繰り返したこともありましたが、手を打つタイミングは遅くなかったと思います。 私どもはノロウイルスをはじめとする食中毒にかかわるウイルスや菌と常に闘ってきているため、基本となる考え方や対策のベースを持っていたことは幸いだったと思います。とはいえ従来の仕事の意味や仕方を根本的に問い直す必要がありました。当社の場合、業務のデジタル化の遅れなどが顕著であることを思い知らされました。 休業要請に応えるほか、地域唯一のシティホテルとして地域のために何ができるのかも模索し続けました。練馬区役所、教育委員会、医師会などと様々協議をした結果、当社は練馬区が立ち上げた新型コロナウイルス感染症「医療従事者応援プロジェクト」として、区内基幹病院の医療従事者に客室をご利用いただくとともに、しっかりした食事をとっていただけるようホテル直営の和・洋・中レストランによるホテルメイドのお弁当を病院に届けました。ホテルのロビーにはグランドピアノを置いており「駅ピアノ」的に運用しています。医療関係者の方がそのピアノを弾いて気分転換されている姿も拝見し、緊張の続く病院を離れカデンツァで一息ついていただいている様子に、ホテルというのは素敵な仕事だなと感じることもありました。 また、休校が長期間化し図書館も閉館という状況でしたので、子供たちのために会議スペースを自習室として無償開放しご利用いただきました。 意図したことができなかった部分もありましたが、「地域と共に」という当社のコンセプトの一端は示すことができたと思います。不安を感じていた社員も多かったと思いますが、誰も経験したことがない課題に対して皆で対策に知恵を絞り成し遂げたことは個々の自信となり、会社としても貴重な財産になったと考えています。「カデンツァは地域と共に」というコンセプトの根底に「地域のために生きる」という意識が必要と再確認した思いがしています。 ▶︎「ホテルカデンツァ光が丘」ホームページ
公益財団法人いわさきちひろ記念事業団 ちひろ美術館・東京(広報担当:入口 あゆみ)
新型コロナウイルスによる脅威を前に、改めて自他のいのちの大切をする心を育くんでいく必要があることを実感しています。青春時代に戦争を経験したいわさきちひろは、身をもっていのちの尊さを感じ、未来の子どもたちが苦しむことのないようにと願いを込めて、作品を描き続けました。時代や背景は違えども、今ちひろの絵に向き合うと、画家が絵筆に込めた思いが伝わってくるようです。 3月から臨時休館していたちひろ美術館・東京は、現在再開しております。今後、美術館の在り方も変化を余儀なくされますが、安全な措置のもと、美術館へいらした方に心と体を解放させ豊かな時間をお過ごしいただけるよう、また、ちひろや世界の絵本画家たちが作品に込めた思いを伝えていけるよう、工夫をしながら引き続き活動していきたいと考えています。ご来館を心よりお待ちしております。 ▶︎「ちひろ美術館・東京」ホームページ